前回の記事に引き続き、11月19日(火)~22日(金)で行なった職場体験についてのお話です。
今回はデータ入力希望だったOさんについてです。
Oさんは前職で身体を痛めてしまったということもあり、ダンボールの梱包作業ではなく、商品や事例などのデータ入力業務を希望していました。
当社としても入力が必要なデータが多々あるため、ありがたく依頼することにしましたが、3日間(Oさんは4日のうち1日お休み)ずっとデータ入力ばかりでは「退屈ではないか?」「もう少し違う体験もしてもらった方が有意義な経験になるのではないか?」
と考え、近年機会の増えているワークショップ向けのダンボール製品を試作してもらおうかと考えました。
とは言うものの、個人の適正もあるので、いきなり試作までできるかは当日本人に確認することにしました。
事前に一度顔合わせは行いましたが、履歴書も当日受け取るという大まかな流れでの取り組みです。
そして当日履歴書を見ると、なんとちょうど良いことに、過去設計を学びCADも使えるとの事。
考えていた体験にぴったりマッチするので、データ入力の他ワークショップ向け試作も行なってもらうことになりました。
データ入力は初日でミスなくしっかり完了してもらい、その後は「段ボール製輪ゴム鉄砲」の製作に取り掛かってもらいました。
(1)市場リサーチ
(2)仕様の検討
(3)手書きの製図と手加工による試作・ブラッシュアップ
(4)CAD製図とカッティングプロッターによる試作
体験日数もあまりないので、上記の(3)の途中までいけば良いと考えていましたが、結果は(4)まで進み、あともう少し改良すれば、ワークショップの内容として出せるところまで進めてくれました。
手加工による試作品。2~3回目
トリガー部分に輪ゴムを使ったフィット感がポイントです。
「ここはもっとこうなると良いな。」と感想を言うと、すぐに期待を超える内容を返してくれました。
[CAD図面の一部]
[プロッター加工の様子]
実際に加工していくと、想定と異なるところが見つかるものなので、イメージとのギャップを修正していきます。
今回の取り組みは遊びの要素が強いですが、流れとしては実際の製品開発に通じるものがあります。
最終日の朝礼で感想をみんなの前で話してもらったところ、自身の経験が仕事に活かせるということを感じてもらえたようでした。
3日間お疲れさまでした。
今回の取り組みで出来た鉄砲が、来年のワークショップで子どもたちに楽しんでもらえる、そのようなつながりが生まれていったら最高です。