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顧客のため、常に高みをめざす

お客様訪問

株式会社 Car Reuse (カーリユース)

Samurai Z1

お客様を訪問し、パッケージのニーズやお困りごと、パッケージとの付き合い方などをうかがい、皆さんに共有しています。

第2回目は、2018年よりお取引をいただいている株式会社Car Reuse (カーリユース)の熊澤 理社長を町田市の本社に訪ねました。本業の車のホイール修理と並行して、車好きのユーザーを対象に、自社のオリジナル製品を開発し、SAMURAI Z1のブランドでAmazonを中心にネット販売をなさっています。常に顧客目線で製品を開発し、ブランディングも含め、改良改善を続けて大きな成果を上げておられます。

熊澤社長の製品やパッケージへの思いについて伺いました。とても示唆に富んだお話を聞けましたので、ぜひご一読ください。きっと何かのヒントがあります

代表取締役 熊澤 理 氏

抱えていた課題

ー パッケージについてどんな課題をお持ちでしたか?

ネットショップで高付加価値の商品を販売する上では、パッケージングが極めて重要な要素です。ネットショップの売上は、購入者の評価に大きく左右されることが一般的であり、その評価は減点方式で行われます。つまり、「5」から始まり、その後は1点ずつ減点されていく仕組みです。

最初の関門は、アマゾンなどのネットショップで商品が届いた瞬間です。この瞬間に購入者の第一印象が決まります。つまり、パッケージの外観が悪く、「4」や「3」といった低い評価を受けてしまうと、中身の品質がいくら良くても評価を「5」に戻すことは難しいです。そのため、パッケージに非常にこだわっています。箱のサイズ、色、材質、そして中に使う緩衝材まで、細部にわたって検討しています。

ただし、商品が中心であることを忘れず、パッケージと商品のバランスが重要です。たとえば、商品の価値が3千円程度であれば、パッケージに1万円もかけて2万円で販売するのは無意味です。そうすると商品価値と販売価格のギャップが大きすぎます。一方で、適度な金額をかけることで販売価格を6千円程度に引き上げることは、バランスが取れており、粗利を改善するだけでなく、顧客満足度を高めることにも繋がります。

最初の商品開発には3年を要しました。そして販売のためのパッケージ作りに入った際、2つの課題に直面しました。

まず、適正な価格でカスタマイズを提供してくれる事業者が極端に少ないことが挙げられます。セミオーダーでは満足のいくパッケージを作ることが難しく、一方フルオーダーでは莫大な費用がかかります。10以上の事業者に相談しましたが、満足できる提案は得られませんでした。

次に、ロケーションの問題です。町田市周辺にはパッケージに関する詳細な相談に乗ってくれる事業者がほとんどおらず、対面でのコミュニケーションが不可欠な場合は手間と時間がかかります。

SAMURAI Z1:ホイール専用のコーティング剤

パッケージアートを選んだ理由

ー 弊社を選んだ理由を教えてください。

実際のところ、満足できる事業者はパッケージアートさんだけでした。提案力とコストのバランスが優れていました。私たちのイメージを正確に理解し、細かい仕様の相談にも丁寧に対応してくれました。また、電話でのコミュニケーションもスムーズでした。

例えば色に関しても、「黒」にも様々なニュアンスがあります。そのイメージを言語化するのは簡単ではありませんが、私たちの要望を理解し、最終的に理想の色合いを実現してくれました。

また、貼り箱だけでなく、中の緩衝材についても相談できたことが大変助かりました。さらに、ウレタンのコストが予想よりも高くならず、ウレタンの仕様を変更することで箱を変えずに複数の商品に使える点も便利でした。

パッケージアートへのご評価

ー 弊社との日々のお取引のご感想をお聞かせください。

最初の発注から8年間、ずっとパッケージアートさんを利用しています。商品数も増え、売り上げも順調に伸び、定期的に追加発注をお願いしていますが満足しています。

パッケージが生み出す価値

ー パッケージの利用についてお考えのことをお聞かせください。

ネットショップでの販売は、購入者とのコミュニケーションであり、購入者のレビューやコメントを参考にしながら日々改良を重ねる作業です。改善が見えないと、顧客の評価は必ず低下します。アマゾンでは、商品が3か月経つと「古い」とみなされます。

私たちは、商品を改良し、マニュアルをわかりやすくし、商品ページを改善するなど、継続的な改善を行っています。固定的な完成形は存在せず、顧客の満足度向上のために改良を続けることが私たちの仕事だと考えています。この姿勢は常に変わることはありません。

パッケージについても顧客の満足度を高める上で、とても大事な要素だと思います。安定した品質を提供し、信頼のおける事業者をパートナーに持つことは大切です。

訪問の感想

熊澤社長のお話は、熱い情熱を冷静な理論と実践でコーティングしたような内容で、聞いていて面白く、わくわくし、学びの大きいものでした。パッケージのお話を伺いに参ったのですが、ビジネス上のヒントをたくさんいただくことができました。いつか多くのみなさんに聞いてほしいと思った次第です(本記で少しでもエッセンスが伝わればと)。

熊澤社長、貴重なお時間を割いてお話しいただき、どうもありがとうございました!これからも、どうぞよろしくお願い致します。

会社紹介

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株式会社 Car Reuse (カーリユース)

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